日本ライフオーガナイザー協会

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2026.10.26

「ちゃんと」は誰のため? 慢性的に片づけられない状態(CD状態)の定義を確認〜CLOプログラム受講者メンバー10月勉強会


吉村あきこ
吉村あきこ
CLOプログラムディレクターの吉村あきこです。
脳の特性により慢性的に片づけられない人をサポートするための専門的な知識を得られる専科講座CLO資格認定プログラム受講メンバーの10月の勉強会を開催しました。その内容を参加メンバーの清水優佳さんから報告いただきました。

<CLO資格認定プログラムとは、 ADHD(注意欠如・多動症)・自閉スペクトラム症・ホーディングと呼ばれる溜め込み癖・脳の機能障がい等を一因として、慢性的に片づけられず日常生活に支障をきたしている状態(Chronic Disorganization=CD状態)の方のサポートに必要となる専門的な知識と技術を継続的に学ぶプログラムです。 >

このプログラムで学んでいるメンバーが、月に一度、Zoomで勉強会に参加しています。

清水優佳
清水優佳
10月22日は、CLOプログラムの勉強会でした。今回のテーマは、慢性的に片づけられない状態(CD状態)の定義をもう一度確かめることです。

CD状態とは

CD状態とは、片づかない状態が長い間つづいていて、そのせいで日常生活がうまく回らず、自分で片づけてもうまくいったことがない状態のことです。なんとかしなければ、片づけたいと心から思っていても、どうしていいか分からなかったり、自分だけではなかなか動き出せなかったり、片づけはじめても続かなかったりして、この先も同じ状況がつづくと本人が感じてることがあります。自分の目標が分からなくなっていたり、失敗が続いて自尊心が下がっていたりすることもあります。

特性は原因のひとつにすぎない

勉強会ではまず、「片づかない」と結びつけられがちなイメージを確かめました。ADHDがある、趣味が多い、捨てられない、物を集めてしまう、といったものです。そのうえで、こうした特性はCD状態を引き起こす原因のひとつにすぎず、ほかにも原因はいろいろあること、特性だけで片づかないと決めつけてはいけないことを確認しました。その人自身と、その人がいま置かれている状態は別のものです。その人のせいにせず、状態のほうに目を向けることが大事だと改めて思いました。

「ちゃんと」は誰のためか

CD状態で悩んでいる方ほど「ちゃんとしなくちゃ」と思い詰めて、罪悪感や恥ずかしさで苦しんでいることが多いようです。では、その「ちゃんと」とは何でしょうか。どういう状態になれば「ちゃんと片づいている」ことになるのか、そしてその「ちゃんと」は誰のためなのか。

「ちゃんとしている」と聞いて思い浮かべるのは、一般的な片づけの本やミニマリストの部屋かもしれません。SNSの影響で、誰かの基準を目指さなければいけないと思い込んでいる場合もあります。でも、片づいていて暮らしやすいと感じる状態は人によって違います。

だからこそ最初に、今の状態とこれから目指したい状態の両方をすり合わせます。今の状況でさえ、オーガナイザーとご本人とで違って見えていることがあります。スタート地点とゴールのイメージがずれたままでは、うまくいきません。クライアントにとって何が大切で、どこでどう困っていて、本当はどうしたいのか。それを聴き取って、その人らしい暮らし方をゴールとして一緒に決められるのが理想です。計画はそのあとで、ギャップを埋めるために立てます。

一般的な方法が通じないとき

CD状態はいろいろな状況や感情が絡み合っているので、一般的な片づけの方法が通用しないことがあります。理屈では納得していても手が動かなかったり、物に触ることさえ怖かったり、優先順位がつけられなかったりします。クライアントの状態を一緒に見極めると、お互いに長い目で見られるようになり、いろいろな進め方を受け入れられるようになります。途中で目的地が変わることもあれば、回り道をすることもあります。声のトーンや視線の様子を見ながら、話し合って進めます。

できることを一緒に見つける

クライアントは、何もかもできないという感覚に圧倒されていることが多いです。でも、マルチタスクは難しくてもシングルタスクならできたり、作業を十分に小さく分けて余白を空けたあとなら少しずつ判断できたり、引き出しにしまうのは難しくても掛けることならできたりします。そういう得意なこと、できることを一緒に探します。何がどこにあるか分からないと不安は大きくなりますが、把握できている場所が少しずつ増えると、その不安も和らいでいくそうです。

主役はクライアント

オーガナイザーが一方的に主導して進めると、見た目は整っても、ご本人が自分の家で物を見つけられなくなることがあります。どこに何があるのかをご本人が分かっていなければ、暮らしは楽になりません。

清水優佳
清水優佳
最近、ヒアリングが足りなかったと反省したことがあって、今回の学びはそこに重なりました。前提やゴールを私の思い込みで決めてしまわずに、焦らず余裕を持ってご本人の希望を十分に汲み取り、方法は柔軟に考える。クライアントの主体性を最後まで奪わず、ご本人が自分の決断に自信を持てるように支える。そんなふうに一緒に歩くパートナーでいたいと思います。

参加メンバーのブログ記事はこちら

花村久美子さん(愛知県在住) 「片づけを相談したい。でも、こんなことで頼んでいいの?」

クライアント対応への不安を減らしたい、これから現場に出たい、もっと自信をもって様々な現場にいけるようになりたい方にも受講をおすすめします。CLO資格認定プログラムは11月2日までお申し込み受付中です。
吉村あきこ
吉村あきこ

ライフオーガナイズ?ライフオーガナイザーって何?という方はライフオーガナイズ入門講座の受講をおすすめします。 ライフオーガナイザーに興味がある、という方は、ライフオーガナイザー2級資格認定講座の受講を、ライフオーガナイザーとして活動したい!という方は2級受講後、ライフオーガナイザー1級資格認定講座を受講ください。
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