日本ライフオーガナイザー協会

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2026.09.16

計画は立てられるのに動けない。その理由を6つに分ける〜同時通訳付きウェビナー


吉村あきこ
吉村あきこ
CLOプログラムディレクターの吉村あきこです。今月もCLO資格認定プログラム受講メンバー(ICD会員)のみが参加可能なICDウェビナーを受講しました。

ライフオーガナイザー1級資格取得後、協会会員のみがさらなるスキルアップのために受講できる専科資格の1つに「CLO資格認定プログラム」があります。慢性的に片づけられない人をサポートするための専門的な知識を得られる専科講座で、米国の研究団体(ICD)の最新プログラムを日本語で学べる特別なものです。

受講開始すると、日本語に翻訳された40以上の動画・音声プログラムでは30年以上の試行錯誤から得られた確かな知見を学ぶことができます。両方を取り入れることで視野が広がり、柔軟な思考と確かなスキルが身につきます。

ICDがほぼ毎週開催しているウェビナーでは、現代のニーズやトレンドに対応した最新情報を効率的に吸収でき、即実践に生かすことができます。
現地のプログラムなのでもちろん英語ですが、月に1度、プロボノの通訳の方に入っていただき、日本語で学べます。

9月は「生産性の6つの柱(The Six Pillars of Productivity)」を受講しました。

講師のシンディ・B・サリバン氏(Cindy B Sullivan)は、CPO-CD®とCPO®を持つ生産性の専門家です。20年以上にわたって企業と個人が「もっと賢く働く」ための支援を続け、業種も役職も文化も異なるクライアントと関わってきた経験が、時間管理への理解を広げてくれたと話します。2009年からICDの会員で、理事を7年務めたのち会長も経験し、現在はICDのクラス開発委員会の委員長です。同じタイトルの著書『The Six Pillars of Productivity』があり、ICDの最新刊『The Chronic Disorganization Tapestry』にも生産性の章を寄せています。

時間の問題は、カレンダーとリストの外側にある

カレンダーもタスクリストも役に立つ道具ですが、慢性的に片づけられない状態(CD)の影響を受けているクライアントには、それだけではほとんど足りない。サリバンさんはそこから話を始めました。

クライアントは「時間の使い方が難しい」と言い、締切に追われていつも遅れていると感じています。ただ、そこで語られているのは本人の体験と感情であって、原因はたいてい別のところにある。だからカレンダーの使い方を直しても、状況が動かないことが起きます。CDのクライアントの場合は、実践的なスキルと、それにまつわる感情の両方に取り組む必要があるとも話していました。

「生産性は謎めいている」とサリバンさんは言います。見えにくくて手でつかめないものに形を与えるために、10年以上クライアントと対話を重ねながら組み上げたのが、今回の枠組みです。

困りごとは結果で、原因は別の柱にある

サリバンさんは生産性を建物に見立て、屋根を支える6本の柱として整理しています。

柱なので、1本が弱くなると残りがその分を負担します。その結果として出てくるのが、ストレスや、日によるばらつきや、思ったように進まない状態です。

片づけの現場で「時間がない」と聞くと、私たちはカレンダーや手順の話に向かいがちです。ただ、それが本当に時間の使い方の問題なのかは、話を聞かないと分かりません。

遅刻が続くとか締切に追われるといった困りごとは、結果として表に出てきたサインで、原因は別の柱にあり、3つも4つも重なっていることもあるとサリバンさんは言います。だから早い段階で解決策に飛びつかず、6つの領域すべてに開いた質問をしていく。この順番を、クラスの中で何度も確かめていました。

柱の下には土台がある

クラスの終盤に、もうひとつ印象に残った話がありました。6つの柱の下には土台があり、それは健康だというものです。

体調が変わればできることも変わり、同じ人でも時期によって土台の形が違う。本には入れられなかったけれど大事な部分だと、サリバンさんは話していました。ADHDのあるクライアントのエネルギー管理について質問が出たときも、計画と行動を見ると同時に、セルフケアも優先順位のひとつとして考えるという答えでした。

現場で今日から使える視点

この枠組みがクライアントに何を渡せるのか、サリバンさんは4つ挙げていました。

  • 見えにくい生産性の話に、目で見える形を与える
  • 本人が自分では気づいていない強みがどこにあるかを示す
  • どこから手をつけるかの優先順位を決められる
  • 兆候はひとつの領域に限らないと分かるので、クライアントが一緒に探す相手になる

進め方として勧められていたのは、6つ全部を直そうとせずに手をつける場所を1か所から3か所に絞り、強いところを見つけてそこから他の柱を支えていくやり方です。物への愛着が強いクライアントにも使えるかという質問には、この枠組みはCDの有無に限らず誰にでも使えると答えていました。

吉村あきこ
吉村あきこ
「時間がない」と聞いたときに、解決策に飛びつく前にどの柱の話なのかをクライアントと一緒に見る姿勢をもとうと思いました。

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