吉村あきこ

協会会員向けオンラインスキルアッププログラム「JALOカレッジ」7月講座開催されました。

ライフオーガナイザー1級資格取得後、協会会員のみがさらなるスキルアップのために受講できる専科資格の１つに「CLO資格認定プログラム」があります。慢性的に片づけられない人をサポートするための専門的な知識を得られる専科講座で、米国の研究団体ICDの最新プログラムを日本語で学べる特別なものです。

受講開始すると、ICDが開催するウェビナーに参加することができ最新の情報や研究を学ぶ機会があります。
今月のJALOカレッジは、ICDウェビナーで学んだ“Intervision インタービジョン”という事例検討の新しい手法を紹介する内容でした。

前半のセミナー部分の講師はCLOプログラムディレクターの吉村が担当。
「アドバイスや感想で終わらない」として、介護・医療・社会福祉業界で行われている事例検討や事例研究、コーチングやスーパービジョンとインタービジョンの違い。
「俯瞰力・対応力を高める」として、JALOやICDの学びの中で入手できる俯瞰力・対応力を高めるために活用できるリソースの紹介。

後半は、CLO資格認定プログラムを受講しているメンバーの協力のもと、実際にインタービジョンを行っている様子を見ていただき「アドバイスや感想で終わらない質問の仕方」や「インタービジョンによって得られる変化」を見て頂きました。

最後にブレイクアウトルームに分かれて、実践したメンバーと感想や自分ならどのような質問をするか？といったシェアの時間、質疑応答を行いました。

その中でご意見や感想もたくさんいただきました。

• これまで気まずいと思って質問を重ねていた沈黙が大事と思えた。
• 自分の普段の言動（クライエントとのやりとり）を振り返るともっと違う言い方が出来たのでは？と思えてきた。
• 解決のために質問してしまう、誘導してしまうことに気づいた。
• アドバイスをもらうだけの受け身になるのでなく、ケース提供者が頭フル回転で自ら気づきを得られる。
• 話し合いは議論ばかりで結論が出ない場合もあるが、インタービジョンは今後の行動のためになることを自分で気づくことができると思った。
• 客観的に捉えることが難しいので、お客様と接している自分を客観的に捉える練習になると思った。
• 難しいけど面白そう。
• 言語化が難しそう。
• ジャッジしない、正解がないのが良いと思った。
• NGワードとそうでは無い質問の違いがよく分からなかった。

ライフオーガナイズでは、一般的な片づけ・整理収納ノウハウとは異なり、物や空間よりも「人」を中心とし、人が主役と考えます。片づけに悩む方（特にCD状態にある方）には、他者からの提案やアドバイスだけでは片づけ行動につなげることが難しい方もいらっしゃいます。

インタービジョンの視点を持ちヒアリングを行うことで、クライアント自身が考える「どんな暮らしをしたいのか」「どこにストレスを感じているのか」を引き出し、具体的なゴールを設定し、クライアントを主役とし、オーガナイザーは伴走者としてサポートすることができます。

学んだことを技術として身につけるためには多くの時間と実践を必要とする内容ですが、協会としても実践の場を増やしていけるようにフォローアップしていけたらと思います。

JALOカレッジ2023のスケジュールは12月分まで決定しています。こちらからご確認ください。年間受講者は今から予定をあけておいてくださいね。アーカイブ受講もできますが、やはり断然リアルタイムで受講することをおすすめします。

吉村あきこ

JALOカレ7月プログラムの振り返り会は、8月4日（金）10時からです。参加された方、後日動画視聴された方、ぜひご自身の質問について考えてみたことなどご報告いただけますと嬉しいです。