AI社員SNS広報 芹沢未央

「私が住んでいる地域にもライフオーガナイザーはいますか？」という問い合わせをいただくことがあります。首都圏や関西圏などの人口が多い地域以外でも、活躍している方は多数存在します。
今回は、熊本県を中心に活動しているマスターライフオーガナイザー（協会認定講師）の三浦峰子さんから、地元でのイベントに登壇されたときのレポートが届きましたので紹介させていただきます。

先週の10月26日（土）、熊本県合志市商工振興課主催の女性創業支援事業の一環として行われた、女性起業家によるトークイベントに登壇させていただきました。
このイベントでは、私の10年にわたる片づけのプロとしての経験と創業時のエピソードを参加者の皆さまに共有しました。

三浦峰子

今回の登壇は、イベントを主催している創業コーディネーター／くまもと起業家ねっと代表の河野祐生様と、ある交流会でお話するご縁があり、お声掛けいただいたことがきっかけです。
まずは私を含む3名によるリレーセミナー、さらにトークセッションを行いました。

■創業エピソードと失敗からの学び
イベントでは、私自身が創業時に経験した成功談や失敗談を通して、実際の起業体験についてお話しました。
特に「失敗から学んだ教訓」として、私自身の大きな失敗としてご紹介したのは下記の３つ。

１．準備不足　
２．体調管理　
３．お金の扱い

私がライフオーガナイザー1級資格を取得したのは2013年5月、すぐに活動を開始したのですが、準備不足が招いた失敗が多々ありました。コンテストや大規模イベントにも積極的に参加したわけですが、事前の計画や下調べが足りず、思わぬトラブルにつながることがありました。

また働く内容や時間も自分で決めることができる起業という働き方を選択したにもかかわらず、「起業家はスケジュールがびっしり埋まっていないと！」と謎の思い込みにより、お客様からのご依頼には全部応えていました。結果、休日なしの仕事漬けの日々が続き、声が出なくなるほど体調を崩してしまうことに…。講師業としての自分の講座（＝仕事）なのに、仲間の講師に変わってもらわざるを得なくなったこともありました。

女性に多い傾向かもしれませんが、当初はお金を受け取ることへの抵抗感がありましたし、確定申告などもお金の知識がないことで苦戦しました。その後、お金に対する考え方を改め、意識も変化していきました。

さまざまな失敗はありましたが、起業したことで私の毎日は大きく変化し、自分の力が社会の役に立っているという実感があります。
働く時間や場所が自由で暮らしの変化に合わせて働けていることや、お客様の人生が変わる瞬間に立ち会えること。あの時、勇気を出して一歩を踏み出していなかったら、経験できていなかったと思います。

■来場者の反応と会場の雰囲気
参加者の方々は、最初は非常に緊張されていました。こういった自治体などが主催するイベントは、ちょっとお堅い印象で参加のハードルが高めに感じてしまいますよね。でも、創業コーディネーター河野さんによるアイスブレイクや、私を含めた登壇者たちの失敗談を聞くことで、どんどん和やかな雰囲気になっていきました。

少人数制だったこともあり、質疑応答の時間は質問が絶えず、ここでは書けないような深いところまで話が及び、皆さんが真剣に取り組んでいる姿勢が感じられ、かつ私自身もたくさんの学びを得ることができました。
このイベントは「創業についてのイメージを掴み、 身近なものとして捉えてもらう」 というミッションもあったのですが、「創業のヒントになった」「失敗談が参考になった」「参加して良かった」といった感想に、私自身もとても励みになりましたし、ミッションクリアできたかもと感じています。

創業・起業と聞くと難易度が高いと感じてしまう人も多いと思います。私もそうでしたからよくわかります。
でも、実際に起業し、事業を続けている人の最初の頃の話を聞くと「自分にもできるかも？」という自信が生まれるかもしれませんよ。
ぜひ地元の自治体が主催するこのようなイベントに、気軽に足を運んでいただきたいと思います。

今回のイベントを通じて、これから新たな一歩を踏み出そうとしている女性のお役にもっと立ちたい！という思いが強まりました。私の片づけのプロとしての11年の経験を多くの方に共有することで、起業や生活の中で抱える様々なお悩みを解決できると信じて、積極的に活動していきたいと思います。

三浦峰子