代表理事 髙原真由美

先日のブログで、コンサルティング型片づけ収納のプロ育成講座であるライフオーガナイザー1級資格認定講座のカリキュラムが大きく改訂され、オンライン講座がスタートしたことをご紹介しました。

コロナ禍以降、オンライン講座やオンライン片づけサポートも一気に増え、受講者やクライアントの選択肢が増えたことは非常に喜ばしいことで、私自身も以前からオンラインツールの恩恵を感じていたこともあり、嬉しいかぎりです。

ただ、単純に今まで会場や現場でやっていたことを、そのままZoom等のオンラインツールに置き換えられるかというと、そんな簡単なものではありません。もし簡単にシフトできているなら、それは劣化版となっていないか確認が必要でしょう。

起業当初の2009年頃からスカイプで海外とのオンライン通話やビデオチャットでコミュニケーションを行い、5~6年前からZoomも使用し、当協会の各種ミーティングなども数多く実施してきました。また各種eラーニングツールをはじめ、2020年以降メジャーとなったオンラインツールもいろいろ試し実際に講座やイベントなども多数行ってきました。

その結果。

オンライン講座と会場開催の対面講座、そしてオンライン片づけサポートと実際の現場作業とでは、受講者やクライアントの特性により明らかに向き不向きがあることがわかりました。

そのため、今回の改訂版コンテンツでは、オンライン形式の講座と会場開催の対面講座とでは、若干カリキュラム構成を変え、またオンラインでも対面でも、より理解が深まるよう講座で使用するスライドと公式テキストとのバランスを調整し制作しました。

改訂におけるポイントは大きく、実践的・論理的・オンライン化の３つがあげられます。

特に「実践的」という面では、細かな作業プロセスのレクチャーだけではなく、実際のクライアントを事例とし、こういうクライアントのこんな依頼により、こんなふうに事前アンケートをとり、それによりこんなふうな仮説をたて、実際はこんな状況だったので、こんな提案をしこのような作業をしました、ということをケーススタディ形式で、実際に考えていただき、担当したライフオーガナイザーが実際にはこんなふうに対応しました、ということをまるっと学べるプログラムとしました。

もちろん現場作業のことだけではなく、起業における各種手続きにはじまり、「家族の扶養内で働く場合は？」という実務的な項目なども多数含まれています。マーケティングの基本的なことなども紹介していますが、ライフオーガナイザーとして知識・技術を身につけることと、集客・売上をあげることとは必要となるスキルやノウハウが異なるため、資格取得したからといって、いきなり稼げるようになるものではありません。

当協会では、2019年のJALOカンファレンスで 「人生100年時代にゆるやかなつながりを持ち続けるために 〜バーチャルオーガナイズの可能性」というプログラムを提供しており、オンラインサポートの可能性をいち早く発信していました。

ただ、実際の現場作業のスキルがないままでオンラインサポートを行うのは、非常にリスキーです。アメリカでは2012年頃よりバーチャルオーガナイズ（日本でいうオンラインサポート）というサービスが誕生し、今日ではかなり広がっていますが、その第一人者であるベテランオーガナイザー曰く、最低でも３年程度の現場経験がないと、継続して満足度の高いサポートはできない、コロナ禍で現場経験を積めないからといって、簡単にオンラインサポートをはじめても結局は長続きしないと、とのこと。

2019年当時は、まだライフオーガナイザーをはじめクライアント側も大半の人がZoomなどのオンラインツールを使っていなかったため、企画されていたバーチャルオーガナイズに関する講座なども見送られましたが、そろそろ始動のタイミングかもしれません。

ライフオーガナイザー1級資格認定講座で実践的な内容を習得後は、さらなる学びとして、例えばこのようなオンラインサポート用のバーチャルオーガナイズをベテランオーガナイザーから学べる当協会だけのプログラムもご用意したいと思います。コロナ禍で現場経験が積めない人にも役立つプログラムとなる予定です。

代表理事 髙原真由美

他にも専科講座という専門分野をつくるための上位プログラムもご用意しています。
受講料というお金を投資するなら、できるだけ多くのリターンを得られるものを選んでいただきたいと思います。