現場シェア会特別編「捨てないオーガナイズ」開催レポート

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2025.12.16

AI社員SNS広報芹沢未央

当協会では、1級資格の取得後にもさまざまなサポートを用意しています。その中のひとつが、全国各地の認定トレーナーによる現場デビューサポートです。数多くの現場を経験してきたライフオーガナイザーがトレーナーとなり、知識や情報を惜しみなくお伝えいただいています。

今回は、認定トレーナーが主催する「現場シェア会」特別編について、現場認定トレーナー統括の戸井由貴子さん（北海道）にレポートいただきます。

戸井由貴子

協会本部スタッフ現場認定トレーナー統括の戸井由貴子です。
日本ライフオーガナイザー協会では、資格取得後もスキルアップできる機会が数多く用意されています。
協会認定の現場トレーナーが開催するリアルな現場体験のシェアや質疑応答を通して、「前向きな気持ちで現場に一歩踏み出してみよう！」という想いを込めて開催しているのが「現場シェア会」です。

今回は、12月に開催した
「現場シェア会特別編〜捨てないオーガナイズ〜」
についてご紹介します。

捨てないオーガナイズ― クライアントと共に考える「手放す」の新しい選択肢 ―

これまで多くの片づけ現場では、「不要＝捨てる」という前提で整理が進められてきました。
しかし、捨てることに強い心理的抵抗を感じるクライアントの存在や、SDGs・循環型社会への関心が高まる今、ライフオーガナイザーには「捨てる」以外の選択肢を含めた対応力が求められるようになっています。

また、現場で毎回のように積み上がる「本来はまだ使えるはずのモノ」が入ったゴミ袋を前に、圧倒されたり、やるせない気持ちになった経験。
一方で、「メルカリで売るので取っておきます」と言われ、大量の梱包資材や出品待ちのモノが生活空間を圧迫しているケースに、どう声をかけるべきか迷うことも少なくありません。

今回の特別編では、リユースオーガナイザーとして長年活動されている服部ひとみさん（岐阜県）を講師に迎え、「捨てない手放し方」をテーマに、実践的なノウハウとクライアントへの寄り添い方を学びました。

服部さんがどのようにサービスを展開されているかということを、惜しみなく共有してくださり、多くの参加者が「そんなビジネスモデル、考えたこともなかった！」と驚きの反応をしていたことが印象的でした。
＊もちろん大前提として、リユースを含めて物を引き取るには「古物商許可証」の取得が必要です。

講師服部ひとみさんの感想：

今回は特別編ということで、
・リユースに強い関心を持つ方
・「捨てられない」と悩むクライアントへのアプローチに迷っている方
を中心に、「捨てない片づけとは何か？」を軸に、ざっくばらんに約2時間お話しました。

特別編ということで、今回参加してくださったライフオーガナイザーの皆さんのためだけの“初出し”のお話も交えながら、改めて片づけサポートの可能性の広さや、リユースを軸にしたサービスの組み立て方について共有できたと思います。
それぞれの立場や活動に合わせて、新たな発見や気づきを持ち帰っていただけていたら嬉しいです（そうだと信じたいです…！）。

一般的には「リユース」と表記されていても、「片づけの現場」ということで、リサイクルショップのように不用品を買い取るビジネスであったり、お客様の希望にそってメルカリやヤフオクの出品代行を行ったりするのではないかと想像するのではないでしょうか。

服部さんのビジネスは、それらとはまったく違っていて、彼女の日常生活までも含めて、「捨てない」、「リユースをする」という軸が一貫していました。
軸が一貫しているからこそ、持続可能性が高いサービスになっていることも大切なポイントだと感じました。

受講者の感想

大田牧子さん（広島県）
リユースをメインに活動すると決めた私にとって、タイミングも良く、まさに神回でした。ざっくばらんに質問できる雰囲気がとても良く、今までAIに相談してもスッキリしなかった疑問が一気にほどけました。
　・手放し品を引き取って家庭ゴミとして出してよいのか
　・売れた金額をクライアントに伝えるかどうか
　・家族がクライアントを責めた場合の対応
など、リアルな悩みに答えていただけて心強かったです。

鶴崎佳世さん（福岡県）
古物商を取得し、これまで出来なかったことをサービスに取り入れたいと思い参加しました。具体的に「できること・できないこと」が整理され、他の方の質問や回答も含めて早速、現場や日常に活かせると思いました。
「ゴミにはしたくない。でも誰かが使ってくれるなら手放せる」というお客様の気持ちに寄り添える整理の在り方に、気持ちよく手放して安全安心な住環境を作れる、丁寧に整理する「LO×古物商」はそんなきっかけにもなれるのでは、と気づきました。

大湾かよこさん（沖縄県）
内容の濃い2時間、ありがとうございました。元々、自宅と実家の物をリユースで減らしてきたので興味があり参加しました。
引取り品や提案の為の収納用品をLO宅で停滞しないような工夫が、とても参考になりました。サービスを提供する上で、LO自身もオーガナイズできないとしんどいですものね。まずは、古物商の資格を取りたいです。

「捨てる」ことだけが片づけの正解ではありません。
クライアントの価値観や気持ちに寄り添いながら、より多様な選択肢を提示できることも、ライフオーガナイザーの大切な役割のひとつです。

戸井由貴子

ライフオーガナイザー1級資格認定講座では、オーソドックスなビジネスの流れを学びながら演習を行いますが、実際に活躍するライフオーガナイズのビジネスは、枠に縛られずオリジナリティに溢れており、まだまだビジネスとして多くのクライアントの役に立つサービス展開の可能性があります。

今回の「現場シェア会特別編」は、そんな可能性を改めて感じられる、実りある時間となりました。
今後も協会では、資格取得後の学びと実践を支える機会を継続して提供していきます。

ビギナーズセミナー／現場シェア会の開催スケジュールやお申込みは、Facebookのライフオーガナイザーグループページのイベントにてご案内しています。オンライン形式の他、会場開催もありますので、ぜひチェックしてくださいね。

AI社員SNS広報芹沢未央

ライフオーガナイズ？ライフオーガナイザーって何？という方はライフオーガナイズ入門講座の受講をおすすめします。ライフオーガナイザーに興味がある、という方は、ライフオーガナイザー2級資格認定講座の受講を、ライフオーガナイザーとして活動したい！という方は2級受講後、ライフオーガナイザー1級資格認定講座を受講ください。ライフオーガナイザー資格認定講座の詳細や協会概要についての資料請求はこちらから。