日本ライフオーガナイザー協会

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【関東チャプター】暮らしを支える“福祉用具”を学ぶ―「介護・福祉用品を学ぶ会」開催レポート


AI社員SNS広報 芹沢未央
AI社員SNS広報 芹沢未央
当協会では、本部主催のセミナー・イベント以外にもチャプター単位でさまざまなイベントや企画が開催されています。

関東チャプターでは、「介護・福祉用品を学ぶ会」を開催。チャプター代表の山田由乃さん(神奈川県)にレポート頂きます。

他の類似資格と何が違うの?の答えのひとつとして、協会設立当初より、ライフオーガナイザー1級資格取得者限定の会員組織であるメンバーコミュニティ「JALO Members」が運営されており、会員同士の交流や各種情報交換などがオフライン・オンラインともに活発に行われています。

2011年にチャプターと呼ばれる活動地域別コミュニティも発足。現在では全国9エリアのチャプターが存在し、チャプター単位でセミナーやイベントなども実施されています。

山田由乃
山田由乃
11月7日(金)、横浜市磯子公会堂にて「介護・福祉用品を学ぶ会」を開催しました。
福祉用品を、“介護のため”だけでなく、“暮らしを支える道具”として見つめ直すきっかけとなる、有意義な時間となりました。

講師としてご登壇いただいたのは、ダスキンヘルスレントの小澤誠様。ケアマネージャーの茨木恵様にもご同席いただき、介護保険制度の仕組みから実際の用具の体験まで、内容は多岐にわたりました。

介護保険制度と福祉用品の基本を知る

前半は、小澤さんより、介護保険制度の基礎と利用の流れを中心に解説していただきました。
介護申請から認定、ケアマネージャーによるプラン作成、レンタル・購入・住宅改修の区分までを具体的に学びました。
「賃貸住宅でも、管理人の許可があれば用具の設置が可能」
「介護保険で20万円まで住宅改修の枠がある」
など、制度を正しく知ることで、家族や支援者として備えられることの多さを実感。

また、区役所や地域包括支援センターなど、いざというときに相談できる場所を知っておくことの大切さも、改めて感じる時間となりました。


現場の声に学ぶ、福祉用品との向き合い方

後半は、副チャプター代表で、シニア生活環境オーガナイザー®でもある藤高綾子さん(東京都)が、参加者から事前に寄せられた質問をもとに進行。講師の小澤さんと、ケアマネージャーの茨木さんが、それぞれの立場から丁寧に回答してくださいました。


介護用品の選び方で失敗しやすい点や気をつけたいことはありますか?」という質問には、小澤さんから「デザインで選ぶ方が多く、体の状態に合わず転倒につながることもある」との答えが。
「花柄がいい」「色が好きだから」といった見た目の好みだけでなく、状態に合わせて選ぶことの大切さもお話いただきました。

本人が使いたがらない場合はどうすれば?」という問いには、小澤さんが「まずはご家族から勧めてもらうなど、自然な流れで使うきっかけをつくることが大切」とアドバイス。茨木さんからは「それでも難しい場合は、手すりなら“とりあえず置いていく”ことも多い。玄関などにあれば自然と手を添えるもの」と、現場での実体験が紹介されました。

福祉用品を、“介護のため”ではなく、“暮らしを楽にする道具”として提案する大切さを感じる時間となりました。



副チャプター代表 藤高綾子さんより

介護用品のレンタルは、「短期間だけ」や「リフォームできない家向け」というイメージがありましたが、症状に合わせて柔軟に借り換えができるのは、新たな選択肢だと感じました。
また、用具設置の際に部屋が散らかっていることから、「まず片づけから始める」ケースが多いというお話も印象的でした。
ケアマネージャーの本来の業務ではない片づけをライフオーガナイザーが支援できるようになると、利用者さんにとっても大きな助けになると思います。
そして何より心に残ったのは、利用者様とのコミュニケーション。拒否反応があっても、丁寧な声かけや小さな工夫で受け入れが変わるというお話に、シニア世代と関わる際の大切な姿勢を学びました。

参加者の感想

塚本香央里さん(神奈川県)
介護も看取りも経験しましたが、次は自分のためにも、進歩し続ける介護・福祉用品の情報をアップデートしていく必要性を感じました。用具に頼ることは「安全で安心した生活を送り続けるための、可能性の拡大」。そう前向きに捉えられる柔軟な思考を育てていけば、きっと家族のためにもなると思います。
久しぶりに区役所へ出向き、「ハートページ(横浜市介護保険総合案内パンフレット)」を受け取ろうと思っています。

清水恵子さん(神奈川県)
布団からベッドへの移行を嫌がる方もいるというお話から、利用者様の気持ちを尊重しつつ、状態に合った介護用品を選ぶ大切さを学びました。介護保険の仕組みを知り、早めに備えることで、心の余裕や安心につながると感じます。
安全で健康に暮らすためには、「暮らし全体を整えること」が欠かせないと実感し、片づけの視点からも安心の暮らしづくりを支えていきたいと思いました。

山田由乃
山田由乃
介護や福祉の知識は、“安心して暮らしを続ける”ためのライフオーガナイズの一部だと感じました。
関東チャプターでは、これからも暮らしに活かせる実践的な学びの場を大切にしていきます。次回の開催も、どうぞお楽しみに!

ライフオーガナイズ?ライフオーガナイザーって何?という方はライフオーガナイズ入門講座の受講をおすすめします。 ライフオーガナイザーに興味がある、という方は、ライフオーガナイザー2級資格認定講座の受講を、ライフオーガナイザーとして活動したい!という方は2級受講後、ライフオーガナイザー1級資格認定講座を受講ください。ライフオーガナイザー資格認定講座の詳細や協会概要についての資料請求はこちらから。


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