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お客様を知るためにツールを活かす〜CLOプログラム受講者メンバー3月勉強会

脳の特性により慢性的に片づけられない人をサポートするための専門的な知識を得られる専科講座CLO資格認定プログラム受講メンバーの3月の勉強会が開催されました。その内容を参加メンバーの辻本百合子さんから報告いただきました。
<CLO資格認定プログラムとは、 ADHD(注意欠如・多動症)・自閉スペクトラム症・ホーディングと呼ばれる溜め込み癖・脳の機能障がい等を一因として、慢性的に片づけられず日常生活に支障をきたしている状態(Chronic Disorganization=CD状態)の方のサポートに必要となる専門的な知識と技術を継続的に学ぶプログラムです。 >
このプログラムで学んでいるメンバーが月に1回Zoomで勉強会に参加しています。

■どう活かす?各種評価ツール・スケール
私たちライフオーガナイザーは、片づけにお困りのお客様をサポートする際、まずはじっくりとお話を伺い、お部屋を見せていただきます。どんなことにどれくらいお困りなのか、その原因はなにか、どうなることを望まれているのか、行動や思考のクセ、できることできないこと、などなど「お客様のことを知る」ことに注力し、サポートの方向性を決めていきます。
幅広くお伺いするため「どんな質問をどのようにするか」は、とてもとても難しい。
〜公開されている評価ツール、スケールは3種類〜
- クラター・ホーディング・スケール
物の散乱や溜め込みの度合いを客観的に評価するもの - クラター・クオリティ・オブ・ライフ・スケール
物が生活や暮らしの質に与える影響を自己評価するもの - ICD® Fact Sheets(ファクトシート)各種
慢性的に片づけられない様々な要因などを検証するツール
今回は「クラター・クオリティ・オブ・ライフ・スケール」がメインとなり話が進んでいきました。
■クラター・クオリティ・オブ・ライフ・スケールとは
クラター(過剰な所有物と定義)が個人の生活やウェルビーイングに与える影響を、その人がどのように感じているかを自己評価するツールで、18の質問に1~7の度合いで回答するものです。
また、18の質問はそれぞれ下記の4つのカテゴリーに分けることができます。
- 住みやすさ
- 感情面
- 社会性
- 経済面
数値化された回答をカテゴリーに振り分けることで、どんなことにどれくらい困っているかを見ることができます。
■このツールでわかること
現場作業でこのツールを使ったことのあるメンバーは「これらの質問をして、お客様がイヤな気持ちになるのでは?」と少し不安だったそう。
実際は特に問題なかったとのことだけれど「クラター」という言葉の響きや「物量を責められているように感じるのでは?」と思うと私も同じ不安を感じそう。
ただ、その後「病院で問診票を書くときはイヤとか思わないと思うけど、どう?」と問われ、「確かにイヤとは思わないし、むしろ、自分の現状を知ってもらいたい」となり、このツールは「病院における問診票」だと思い、不安は払拭されました。
「クラター・クオリティ・オブ・ライフ・スケール」についてその目的として出た意見をまとめると
- お客様ご自身がクラターに対して具体的に考え、状況を自覚できる
- お客様の認識をオーガナイザーが知り、共有できる
- お客様とオーガナイザーの認識の差異を知ることができる
- 作業の前後に回答することで成果を見える化できる
といった感じで、お客様にオーガナイザーにも分かりやすく使いやすいツールだと感じました。
■相手に合わせてツールを選ぶ
「クラター・クオリティ・オブ・ライフ・スケール」は18の質問に7段階の数値で答えるものでしたが、 ICD® Fact Sheets(ファクトシート)のなかのひとつ「慢性的に片づけられない状態かどうかを判断するアンケート」はもっとシンプルで20の質問に「はい」か「いいえ」で答えるというもの。
メンバーの意見としては「これくらいライトな方が答えてもらいやすそう」「数値化が苦手な人もいる」ということで、気軽に答えてもらいたければこちらの方がいいかなという流れで、私もそう思いました。
ところが、いざ自分でやってみたら「はい」か「いいえ」の2択だと私の場合はかなりの確率で「はい」を選んでしまうことが判明。たとえ度合的には低い質問でも少しでも要素があると「はい」を選択してしまう。5分5分だったりするとすごく悩んでしまい、やるたび答えが変わるのではないかと思いました。
つまり、たとえシンプルであっても私には2択の答え方より7段階で数値化できる方がラクということだなと。
勉強会の中では
- どんなお客様にこのツールを使うか
- 使わない場合はどんな時か
- 数あるツールのなかであえてこれを使うのはなぜか
という質問があり、改めて聞かれると答えに詰まってしまう感じだったのですが、そのお客様にとってストレスなく答えられそうなツールを選ぶことも大事だと思いました。
こういった評価ツールを使うことで、双方の認識の差を確認し、お客様とオーガナイザーの認識をそろえていくこともスムーズなサポートにつながるのだと思います。

CLO資格認定プログラムでは、CD、ADHD、Hoarding、Agingの4分野を学びますが正直、膨大な情報量にクラクラします。ですが、これらのテーマについて「知らない」と「知っている」では大きな差があると感じます。

参加メンバーのすでに公開されている発信をご紹介します。
清水優佳さん「片付けられないことを「怠惰」と誤解してはならない—正しい理解とサポートの重要性」
花村久美子さん「主観に頼らない片づけツール」
辻本百合子さん「【学び】お客様を知るために【CLO勉強会】」

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