日本ライフオーガナイザー協会

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祝10周年!JALO2018大阪カンファレンス開催レポート(5)


代表理事 髙原真由美
代表理事 髙原真由美
JALOカンファレンス2018レポートはまだまだ続いています。初日の午後は3つのプログラムから1つを選択し参加する、分科会形式で行われました。

私はメイン会場の「HOARDING: What to do, What to Say, How to Help ホーディングクライアント ~行動とコミュニケーションとサポート」に参加、 前記事でご紹介した当協会ならではの内容です。
ここでいう「ホーディング=溜め込み癖」とは強迫性ホーディングのことを差し、2013年にDSM(=Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの略、アメリカ精神医学会がつくっている診断基準で、日本では「精神障害の診断と統計マニュアル」等と呼ばれています)で精神疾患として定義されましたが、まだまだ研究途上の分野です。 

そのため日本でホーディングに詳しく、経験豊富な片づけのプロはまず存在しません。 アメリカでも知識と経験の両方とも豊富というプロは少ないのですが、このプログラムの講師のドロシー・ブレニンジャー氏は、アメリカの「A&E」というケーブルテレビの番組「Hoarders」にも出演している超ベテランオーガナイザーです。


まずはホーダー(溜め込み癖を持つ人)に対する都市伝説とありがちな誤解と、ホーディングの9つの定義について。
ドロシーさんのクライアントは、8万個の人形を持つ方、25万冊以上の本を持つ方等、事例もさすが大陸レベルです。 ホーディングは、公衆衛生上大きな影響を及ぼすもので、特に経済的な負担をコミュニティに与えます。

一人のホーダーに対し、40名以上が巻き込まれ、なんと平均880万円以上の負担を強いられるそうです。

どんな声がけや行動が効果的なのか、クライアントに会う前に必要な準備、具体的なプロセス、作業をする際の大切なポイント等を実例とともにレクチャーいただきました。すべての片づけのプロがホーダーをサポートするわけではありませんが、ホーダー以外のクライアントにも応用できる内容が多く、ビギナーにも非常に役立ったのではないでしょうか。 

特にドロシーさんのハームリダクション(=害を小さくする策、実践)のアプローチは、どのクライアントと対するにも必要となる知識だと感じました。

質疑応答では、片づけのプロとしてクライアントを理解できず、心が折れそうになった時のクライアントへの向き合い方をデモンストレーションとともに。

祝10周年!JALO2018大阪カンファレンス開催レポート(6)では別の分科会プログラムのレポートをお届けします。
代表理事 髙原真由美
代表理事 髙原真由美

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