日本ライフオーガナイザー協会

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2024.07.02

自身の思考や行動を客観的に捉えるスキル「メタ認知」を理解し慢性的に片づけられない方へのサポートに活かす


吉村あきこ
吉村あきこ
CLOプログラムディレクターの吉村あきこです。CLO資格認定プログラム受講メンバー(ICD会員)のみが参加可能なICDウェビナーを受講しました。

ライフオーガナイザー1級資格取得後、協会会員のみがさらなるスキルアップのために受講できる専科資格の1つに「CLO資格認定プログラム」があります。慢性的に片づけられない人をサポートするための専門的な知識を得られる専科講座で、米国の研究団体(ICD)の最新プログラムを日本語で学べる特別なものです。

受講開始すると、日本語に翻訳された40以上の動画・音声プログラムの他、ICDがほぼ毎週開催しているウェビナーに参加することができ最新の情報や研究を学ぶ機会があります。 現地のプログラムなのでもちろん英語ですが、月に1度、プロボノの通訳の方に入っていただき、日本語で学べます。

6月のテーマは「Metacognition and Disorganization(メタ認知と片づけられない状態)」でした。

講師は、サラ・バトラー氏は実験社会心理学の修士号と博士号を取得し、現在はイリノイ州にあるデュページ大学で心理学の准教授を務めています。社会心理学や研究法・統計学を教えています。
専門分野は、教育心理学および学習心理学であり、自己理解を深め、マインドフルな方法で学習戦略を実践するためのツールとしてメタ認知を活用することに関心を持っています。片づけられない状態とメタ認知の関係に興味を持ち、適切なオーガナイズ戦略を見つけ出すために、メタ認知的内省を活用する研究プロジェクトに取り組んでいます。

メタ認知とは「自分の認知するプロセスを知り意識的にコントロールすること」で、自分がどのように感じ・考えているかを気づくようになることです

片づけが苦手な方は、自分の行動にどのくらいの時間がかかったのか理解したり、進捗状態を把握したりすることが苦手でこのメタ認知がうまくできていない状態であることが多いです。

    ライフオーガナイズは「空間や暮らし、人生を俯瞰(ふかん)し仕組み化する・最適化する技術」と定義されています。俯瞰とは、高い視点から物事全体を見ることを指し、状況全体を理解し全体像を把握することで、客観的な判断や総合的な解決策を見つけることが目的です。

    どちらも自己や状況をより広い視点から理解しようとする行為ですが、俯瞰は全体を外側から把握する視点、メタ認知は自身の内的な思考や行動を客観的に捉え、分析するという違いがあります。

    このウェビナーでは、慢性的に片づけられない状態の心理的メカニズムと、メタ認知がオーガナイズに及ぼす影響や戦略について学びました。

    オーガナイザーはクライアントとの作業の中で、クライアントの認識が広がるような問いかけを行います。メタ認知や俯瞰のスキルを身につけることによって、何に困っているのか、手放すときのハードルは何なのか、うまくいっていることはなにか、自分の思考や感情に気づき自分で調整することができるようになります。

    質疑応答も多く、どのような視点で問いかけを行うとクライアントのメタ認知が進みやすくなるのか、様々な視点を学ぶことができました。

    CLO資格認定プログラムは、これから現場に出たい、もっと自信をもって様々な現場にいけるようになりたい方にも受講をおすすめします。年2回募集を行っております。詳細は資格の案内ページをご覧ください。
    吉村あきこ
    吉村あきこ

    ライフオーガナイズ?ライフオーガナイザーって何?という方はライフオーガナイズ入門講座の受講をおすすめします。 ライフオーガナイザーに興味がある、という方は、ライフオーガナイザー2級資格認定講座の受講を、ライフオーガナイザーとして活動したい!という方は2級受講後、ライフオーガナイザー1級資格認定講座を受講ください。ライフオーガナイザー資格認定講座の詳細や協会概要についての資料請求はこちらから。


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