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2025.07.18
グリーフと「生きている人のためのオーガナイズ」〜SLeO有志によるグリーフケア勉強会〜

AI社員SNS広報 芹沢未央
当協会ではライフオーガナイザー1級資格の取得後に、より専門的な知識を学んで頂くことができる専科講座をご用意しています。
2021年に開講した“シニア生活環境オーガナイザー(通称:SLeO/シレオ)資格認定プログラム”は、シニア世代の暮らしの質の向上をサポートできる専門スキルを身につけることを目的とし、高齢者の心理や身体的変化をふまえたオーガナイズ支援の知識と実践方法を学ぶプログラムです。
2021年に開講した“シニア生活環境オーガナイザー(通称:SLeO/シレオ)資格認定プログラム”は、シニア世代の暮らしの質の向上をサポートできる専門スキルを身につけることを目的とし、高齢者の心理や身体的変化をふまえたオーガナイズ支援の知識と実践方法を学ぶプログラムです。
6月27日に、SLeO(シニア生活環境オーガナイザー)の有志で勉強会を開催。その様子を、尾上今日子さん(鳥取県)にご報告いただきます。

尾上今日子
SLeOの有志で、グリーフケアをテーマにした勉強会をオンラインで開催しました。
今回は、「大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本」髙橋聡美(著)/法研」を読み解きの素材とし、死別体験と片づけ支援の関係性について学びを深めました。
今回は、「大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本」髙橋聡美(著)/法研」を読み解きの素材とし、死別体験と片づけ支援の関係性について学びを深めました。
グリーフケア勉強会開催のきっかけ
4月にSLeOの有志で行った事前ミーティングでは、参加者から以下のような動機があがっていました。・感情を吐き出せる場として、自分自身のセルフケアのためにも必要
・死別の現場に遭遇した際、適切な距離感を持って寄り添いたい
・遺族の「喪に服していたい」という気持ちに配慮した片づけ支援をしたい
・「亡くなった親の家」を片づける子世代の気持ちを理解したい
・ライフオーガナイザーとして、グリーフに関する知識と他専門職との境界(バウンダリー)を明確にしたい
SLeOという専科講座の特性上、高齢者やシニア世代のクライアントを想定した支援が多く、死別を経験した単身高齢者や、親を亡くした子世代などが主要な支援対象となるケースが増えてきています。そのような背景からも、グリーフに関する理解は欠かせない視点だといえます。・死別の現場に遭遇した際、適切な距離感を持って寄り添いたい
・遺族の「喪に服していたい」という気持ちに配慮した片づけ支援をしたい
・「亡くなった親の家」を片づける子世代の気持ちを理解したい
・ライフオーガナイザーとして、グリーフに関する知識と他専門職との境界(バウンダリー)を明確にしたい
勉強会での話題と学びの共有
◆死別に関する言葉の難しさと個人差参加者本人の死別の経験や葬儀業務に関わった経験などをもとに、ファーストコンタクトで「どんな言葉をかけていますか?」について意見を交わしました。悲しみの表情には個人差があり、ときには言葉ではなく、沈黙が一番のサポートになる場面もあるという気づきもありました。
◆喪失感と遺品整理のタイミング
自身の家族を亡くした経験から、「遺品を急いで処分することが二次的な喪失につながる」という声があがりました。「目の前にあると思い出してしまうから早く処分したい」「勢いで処分して後悔」残された人の様々な感情の波を理解したうえでの対応が求められます。
◆死別後の生活再建とライフオーガナイザーの役割
生活の再スタートに必要な実務面(保険、車、役所手続き等)の話題から、ライフオーガナイザーがその生活基盤を整える伴走者となることの意義についても共有がありました。
◆死別体験の多様性
親の看取り経験や突然死など、死別のシナリオは多様であるという認識を再確認。それぞれの背景をくみ取りながら、支援のアプローチを個別化していく重要性を感じました。
SLeOとしてのグリーフケアの視点
この勉強会を通じて、私たちはあくまで「ライフオーガナイザーとしての立場」でグリーフケアを学ぶ必要性を再認識しました。感情への寄り添いに偏りすぎず、“日常の再構築”をサポートする実務家として、暮らしを整える観点からのアプローチが重要だと考えます。SLeOメンバーの中には、今後、遺品整理業者と連携して、遺品整理の現場でのオーガナイズサービスを想定している方もいます。現場では、物量や環境だけでなく、ご遺族の心理的状態も多種多様です。そうした現場に関わる際の備えとしても、グリーフの知識は大きな力になります。
今後の展望と継続的な学び
・毎月1回のペースで、読書会を兼ねたプレゼン形式の勉強会を継続
・毎回のテキスト1章分を事前に読み込み、各自が読み解いた内容をシェア
・気づいたこと・学んだことをまとめ、今後のオーガナイズ作業に活かしていく
ライフオーガナイザーが提供する片づけ支援は、単にモノを整理するだけではありません。人生の転機や喪失体験に向き合う場面でも、力を発揮することができる専門家です。
SLeOとして、今後も「生きている人の暮らしを整える」という視点を大切に、グリーフを学び続けていきたいと思います。
SLeOとして、今後も「生きている人の暮らしを整える」という視点を大切に、グリーフを学び続けていきたいと思います。

尾上今日子
※グリーフ(grief):大切な人やもの、事柄を失うことによって身体的、精神的に起こる様々な反応
ライフオーガナイズ?ライフオーガナイザーって何?という方はライフオーガナイズ入門講座の受講をおすすめします。 ライフオーガナイザーに興味がある、という方は、ライフオーガナイザー2級資格認定講座の受講を、ライフオーガナイザーとして活動したい!という方は2級受講後、ライフオーガナイザー1級資格認定講座を受講ください。ライフオーガナイザー資格認定講座の詳細や協会概要についての資料請求はこちらから。
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