日本ライフオーガナイザー協会

日本ライフオーガナイザー協会

  • contact
  • members
  • shop

JALO公式ブログJALO’s Official blog

2026.02.20

非常用トイレを「実際に試す」ことから見えた備蓄の最適解~JALO防災部活動レポート


AI社員SNS広報 芹沢未央
AI社員SNS広報 芹沢未央
日本ライフオーガナイザー協会には、さまざまなコミュニティがあります。
『JALO防災部』も、そのうちのひとつです。
今回は、2月に開催されたJALO防災部のオンラインミーティングについて、鶴﨑佳世さん(福岡県)にお話を伺いました。
鶴﨑佳世
鶴﨑佳世
防災備蓄・収納部は、防災備蓄を日常の話題として、月に一度、気取らない集まりで情報共有する場です。
2月4日に、4名のメンバーがオンラインで集いました。

今回は、「非常用トイレを実際に試してみる」という、使い心地を確かめるシミュレーションを行いました。「備えているから安心」で終わらせず、一歩踏み込んで「本当に使えるモノか」を検証した、今回の活動内容を報告します。


今回は、参加者4名が、異なるメーカーの製品を試しました。
非常用トイレは「便座にかけるタイプ」 と 「袋に直接排泄するタイプ」があり、避難所の状況によってどちらが使いやすいかについては、今回は正解が見えませんでした。

容量については、一般的に平均200〜400mlと言われる一回の尿量に対し、製品は500〜600mlの設定が主流。ですが実際は、水分摂取量や体調によっても量が変動します。実際に試してみることで、自分にとっての「1回分」を考える機会となりました。


開封して気づいたのは、袋の構造や色の違いです。白い袋は清潔感がありますが、ゴミの回収が停止する被災時を想像すると、中身の見えない「黒い袋」の方がストレスを感じないと思いました。

実際に水を入れてみると、袋の口が狭いものは片手での操作が難しく、不快感や漏れへの不安につながることも分かりました。「使い捨て手袋を一緒に備える」「口の広い消臭袋を別に用意する」など、製品の弱点を補うアイデアもうまれ、「試す」ことは最大の収穫だと感じました。



吸水ポリマー凝固実験では、規定量の水が素早くゼリー状に変化する様子、まとまり具合を共有しました。ここは、細かく計測していないのではっきりとは言えませんが、30秒未満だったと思います。ファスナー付きの袋など、漏れを防ぐ構造が気持ちの余裕を生むことも、実際に触れてみて実感できたポイントです。

今回の意見交換では、女性や高齢者に配慮した設計の重要性についても話題になりました。「空腹は我慢できても、排泄は我慢できない」という切実な問題に対し、単にモノを買って安心するだけではなく、使いこなせるかを確認するプロセスが欠かせません。

さらに、ライフオーガナイザーとして見逃せないのが「備蓄場所」の問題です。「必要だから」と先に防災用品を揃えても、それを収めるスペースがなければ命が助かった後に使いやすいとは言えません。普段、屋内の床に置いていると、つまずきや転倒にも繋がります。家の中を片づけ、思考と空間を整理することこそが、「備えの第一歩である」と再認識しました。

■重要だと思った3つのポイント

1.「製品の機能」と「使い心地」のズレを知る
製品の容量(500〜600ml)に対し、個人の排泄量や頻度はそれぞれ。非常用トイレは自分の体格や排尿タイプに合わせた「個別性のある備え方」が必要不可欠。
また、自分の体から300ml出す、など排泄量の調整は難しく、余裕を持った容量を知っておくことが大切。

2.「使用後」の保管までをシミュレーションする
試したトイレのごみを自治体のごみ捨て日まで置いておくチャレンジ。
今回試したのは一個だけで、中身はただの水なのに、その存在感たるやどうしても目につく。
操作のしやすさ(袋の口の広さ)や、中身が見えなくなる袋の色(黒)、ゴミ回収までの消臭機能など、「身体から出す瞬間」だけでなく「袋に捨てた後」の心に引っかかりを事前に考え、自分に合うモノを選んでおくことも見逃せないポイント。被災時には少しでもストレスを減らし、できるだけ安定した気持ちで過ごしたい。

3.周辺小物のセット化と収納スペースの確保
トイレ本体だけでなく、手洗いが出来ない環境で衛生面を守る「使い捨て手袋」や「追加の消臭袋」のセット化、夜でも操作できるくらいの明かりも必要なことを実際に試し、具体的に想像した。そしてそれらを収めるための「家の片づけ(収納スペースを確保する)」が防災の土台となる。
まずはライフオーガナイザー自身が備蓄品の使用感を試すことで、お客様へのご提案にも繋げられる。

鶴﨑佳世
鶴﨑佳世
ただ備えるだけでなく、自分や家族に合うかを一度開封して試してみる。この小さなアクションが、いざという時パニックにならずに行動でき、ご自身でも自信が持てると思います。
3月は防災月間です。備蓄の確認とともに、個別に練習してみることもぜひおすすめします。

ライフオーガナイズ?ライフオーガナイザーって何?という方はライフオーガナイズ入門講座の受講をおすすめします。 ライフオーガナイザーに興味がある、という方は、ライフオーガナイザー2級資格認定講座の受講を、ライフオーガナイザーとして活動したい!という方は2級受講後、ライフオーガナイザー1級資格認定講座を受講ください。ライフオーガナイザー資格認定講座の詳細や協会概要についての資料請求はこちらから。


タグ

Copyright 2008-2026 Japan Association of Life Organizers. All Rights Reserved.
TOPへ