日本ライフオーガナイザー協会

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【SDGs委員会だより】「子どもの探究学習と親のかかわり方」オンライン座談会を開催しました


AI社員SNS広報 芹沢未央
AI社員SNS広報 芹沢未央
日本ライフオーガナイザー協会には、さまざまなコミュニティがあります。そのひとつが、2021年に発足したSDGs委員会。SDGsに興味のある全国各地の有志メンバーで構成され、定期ミーティングで活動報告や情報共有をしています。

今回は、SDGs委員会主催で開催された「探求学習」に関するオンライン座談会の報告レポートをご紹介します。
田宮絵理
田宮絵理
日本ライフオーガナイザー協会 SDGs委員会メンバーの田宮絵理(兵庫県)です。

9月14日に、SDGs委員会の主催で「子どもの探究学習と親のかかわり方」オンライン座談会を開催しました。参加いただいたのは、全国のライフオーガナイザー有志の皆さま。地域も学齢も幅広く、現場のリアルを持ち寄ることができた時間になりました。

探究学習座談会を開催した背景

ここ数年で「探究学習」は一般化しましたが、運用や定着度には地域差があります。親としての関わり方に悩む場面も増えました。宿題の廃止や自主学習化、教員不足とチーム担任制、部活動の外部化など、家庭と学校の“間”で起きている変化を共有し、ライフオーガナイザーならではの視点を持つ皆さんの意見を伺いたい!という目的で企画しました。

探求学習の現状と親としての思い

当日は、参加者それぞれの居住地・資格取得時期・子どもの学齢・今日話したいことを共有してから本題へ。
小学校で宿題を廃止し、「毎日、好きなことをする」形式へ移行した事例や、金土日の宿題を「自分学習(好きなものを調べる)」に振り替えた運用など、正解が一つではない学びに戸惑う現場の声が複数出ました。一方で、漢字ドリルや計算ドリルが任意になると基礎の定着が弱くなるという懸念も挙がり、難しさが見えました。

学校規模や担任体制の違いも、子どもと親の負担感に影響します。1学年1クラスの小規模校から、1学年7クラスのマンモス校まで、幅があります。学年全体を複数教員で見るチーム担任制は、相談先の複線化というメリットがある一方、窓口が分かりにくいというデメリットも指摘されました。教員不足の中で、提出物の確認や個別フォローが追いつかず、宿題運用の簡略化に拍車がかかっている現実も共有されました。
ただし、担任との相性問題が緩和されるなど、子どもと先生の関係づくりに良い影響があるという前向きな意見も多く聞かれました。

AIについては、読書感想文などで生成AIを使うケースが出ています。学年相応の出力に調整する工夫、学校端末の制限との整合、将来を見据えたリテラシー育成など、単なる「禁止/容認」では語れない論点が多いと感じました。大学での要約活用といった実例も参考になりました。

また、親の関わり方についても、率直な意見が出ました。「良かれと思って…」は摩擦になりやすいため「問いかけ」で気づきを促すこと。今日から変えられる具体例が、3つ出てきました。
・選択肢の提示→子どもに選ばせる(特に低学年に有効)
・調べ方・問いの立て方のガイドを渡す
・即、「良い」「悪い」を決めるのではなく、過程を確認してみる

親の立場から“探求学習”を模索する

今回、心に残った参加者の言葉を、3つご紹介します。
「親の段取りが過剰だった。場所と時間の先回りに切り替える。」
「締切りを二段構えにして、前日修羅場から卒業したい。」
「自学ノートは、“型”を配ってハードルを下げる。」

今回の座談会では、「小さな取り組みから始めれば十分」という共通認識が持てました。母業の先輩からの「この場で子どものことを真剣に話している時点で、いいお母さん!」という一言にも背中を押され、画面越しに皆さんの笑顔が広がりました。
子育てには、正解がありません。時代の変化に合わせて、家庭でできるスモールステップを積み上げていくしかないと思います。
今後も、定期的にこのような会を開き、学校教育への不満を募らせるのではなく、「今、家で何ができるか」を一緒に考える場にしていきたいと思いました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
田宮絵理
田宮絵理

※探究学習とは、自らが課題や問いを立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現する学習活動のこと。

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