アメリカでは20年程前から一般的に認知されている概念『オーガナイズ』
オーガナイズ=住居・生活・仕事・人生等あらゆるコト、モノを効果的に準備・計画・整理し整えること
職業として確立しているアメリカの“プロフェッショナルオーガナイザー”とは?
『Organize(オーガナイズ)』を辞書でひくと、『組織する、計画準備する、体系づける、まとめる、結成する』といった意味が出てきますが、アメリカのプロフェッショナル・オーガナイザーの仕事における『オーガナイズ』とは、住居・生活・仕事・人生等あらゆるコト、モノを効果的に準備・計画・整理し整えることという意味で使われています。
日本の1人当たりの住宅床面積36㎡(持家の場合。借家は23㎡)に対して、65㎡と日本の倍近く(借家の場合はなんと約3倍!)の広さがあるアメリカの住まい。大きな家と広々とした空間=(イコール)快適で優雅な暮らし、と単純に想像してしまいがちですが、クレジットカードと通販社会といった消費大国であるゆえに、大量のモノと情報の氾濫ぶりは日本の比ではありません。
時代とともに生活が豊かになったものの、モノ・情報・空間、あらゆるものを必要以上に多く所有し過ぎ、最も重要な資源である時間が足りなくなり、かえって豊かな生活から遠ざかってしまう……。
そんなジレンマから抜け出したい、モノに溢れた生活と空間をなんとかしたい、単なる部屋の片付けや整理整頓だけではなく、根本的に暮らしそのものを見直したい、でもどうしたらいいのかわからない……!
こういった悩みを持つ多くのアメリカ人の需要から生まれ、その悩みや問題を解決に導く専門的な人材、それがプロフェッショナル・オーガナイザーという職業です。
米国のプロフェッショナル・オーガナイザーは、コンサルタントでありカウンセラーであり、情報システムのエキスパート、ホームエコノミスト、オフィスの管理者であり、先生、タイムマネジメントコーチ、スペースデザイナー、講演者でもあります。
それぞれの得意分野で専門性を活かし、様々な活動を行っており、その手掛ける分野は住居・オフィス等の空間だけではなく、暮らしや人生、時間から金融資産まで多岐にわたります。
プロフェッショナル・オーガナイザーの米国における最大の団体であるNAPO(National Association of Professional Organizers“ネイポ”と読みます)には、4300人近くのメンバーが加盟しており(2008年現在)、2006年には135,000人以上のクライアントの仕事を手掛けています。
(出所:国土交通省平成15年住宅・土地統計調査(速報)、American Housing Condition Survey 2001 参照:ハウスキーピング協会 整理収納アドバイザー会合Jean Furuyaさん来日交流会議事録、NAPOサイト、「FABJOB GUIDE TO BRCOME A PROFESSIONAL ORGANIZER」)
プロフェッショナル・オーガナイザーは誰にでもなれる?
NAPOは、アメリカ本国以外にも12ケ国にメンバーがおり、現在は数名ですが日本人のメンバーも存在します。
年会費を支払えば誰でも参加できる組織で、プロフェッショナル・オーガナイザー自体も公的な資格が必要な職業ではありません。
日本でも国家資格が不要な他の職業と同様、誰でもなれる、誰にでもはじめることのできる職業です。
しかし実際にはその他の専門職(例えば占い師やインテリアデザイナー、セラピスト等)と同じで、やはり体系だった知識と技術を学ばない限りは、プロとして顧客に満足していただけるサービスを提供することは困難です。
そこで当協会では、プロフェッショナル・オーガナイザーやNAPOが発信する様々な情報を日本語化し、わかりやすく提供するとともに、NAPO加盟のサポート、アメリカの整理収納・インテリア事情等の情報も発信し、日本に『オーガナイズ』という概念を広め普及していきたいと考えます。
ライフオーガナイザーとは?
米国のプロフェッショナル・オーガナイザーの概念やノウハウを、日本の社会背景や住宅事情、日本人の特性等を考慮し、日本人向けに体系化されたカリキュラム、それがライフオーガナイザーという資格です
モノと情報が氾濫し飽和状態なのはもちろんアメリカだけではありません。日本の現代社会においても同様で、今後『オーガナイズ』は注目されるキーワードとなることは間違いないでしょう。
オーガナイズするために必要なプロセスの一つに『整理』があります。
思考においても空間においても、“不必要なモノをとりのぞく”という整理という技術は非常に重要です。しかし不必要なモノというのは、自分にとって何が必要なモノか、何がどんな順番で重要なのか、という価値観が明確でない限り、全て必要なモノに思えるもので、結局必要なモノと不要なモノが混在した空間のまま、整理する以前の段階でストレスを感じたまま過ごすしかないわけです。
さらに昨今、整理=捨てないといけない、という間違った思い込みにより、捨てられない自分にコンプレックスを抱く方も少なくありません。本来快適な暮らしのための手段である整理が、目的になり整理に追われる生活をするというのは本末転倒です。
整理収納本には必ず「なぜ片付かないのか」という問題点があげられていますが、そもそも本当に片付けや整理というのは、誰でもできるものなのでしょうか?
日本は戦後60年を経て、住環境や価値観、モノや情報の量が昔と大きく変わっています。すでに誰もが自己流で整理整頓ができるほど、空間もモノも情報も思考も単純ではなくなっています。
「なぜ片付かないのか」ではなく、「片付けや整理を行うためには、知識や技術を学習することが必要」という前提のもと、「(片付けられる人は)なぜ片付くのか?」「どうすれば片付けることができるしくみができるのか」という専門的な考え方と方法論が必要となっているのです。
そこで整理以前のモノの要不要の区別ができるスキルや、モノだけではなく思考や時間の整理術、再現性のある具体的な整理収納の技術を、米国のプロフェッショナルオーガナイザーの概念やノウハウをベースに日本人向けに、総合的に体系だってまとめられたものがライフオーガナイズというスキルで、その専門的な資格がライフオーガナイザーです。
空間や暮らし、人生を効果的に準備・計画・整理し整えるためには、目先の事だけではなく全体を捉え、さらに再現性をもたせる必要があるため、当協会はオーガナイズを『空間や暮らし、人生を俯瞰し仕組み化する技術』と定義し、この概念を新たに『ライフオーガナイズ』と名付けています。
ライフオーガナイズを多くの人に広め、実際にサポートしていく専門的な資格であるライフオーガナイザーを育成し、職業として認知させていくこと、これを実現することが国民の健全な社会生活の向上と住宅における豊かで上質な住空間創出に貢献できると確信しており、当協会ミッションだと考えます。
→ライフオーガナイザーの仕事とは?

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